自分が一番最初にサケ釣りを始めたのが、今から30年以上前、道南のとある河口でぶっ込みでやっていました。
その頃は、当然インターネットなどの情報もなく、どうやれば鮭が釣れるものなのか、サケ釣り自体が違法ではないのか?という声もあるような時代でした。
当然、釣り人もまばらで、殺気立つ今とは違い、ゆったりとしたサケ釣りを楽しんでいました。
当時のエサは、ほぼサンマで、他のエサの選択肢はなかったように思います。
つくり方としては、当時と同じですが、自分流にアレンジしたものをご紹介します。
●用意する材料
①冷凍サンマ
②塩(けっこう使います。)
③アミノ酸系調味料やニンニクなどお好みで
④片栗粉
●用意する道具
①出刃包丁
②まな板
③ボウル、ザル
④キッチンペーパー
⑤ポリ袋、ラップ
今回のサンマは、スーパーで5本299円。1本60円で購入しました。サンマは冷凍に限ります。
解凍したのものは買わないでください。鮮度のいい刺身にできるような生がベストですが、いかんせん最近はとても高いですから餌としてはムリですね。
半解凍状態になるまで待ちますが、時間があれば冷蔵庫で解凍させてください。
パックのまま常温で置くと、解け方にムラができます。
やや硬いかな、というくらいで始めるのがいいです。
まず頭を落とします。
中骨に沿って2枚におろします。冷たいので、自分はキッチンペーパーを当てます。
腹ワタ、特に腎臓の血合い部分は丁寧に包丁でかき落とします。腎臓部分がきれいに落ちないと、後で保存様態・鮮度に影響しますのでしっかりと。
さらに汚れていたら、キッチンペーパーで拭き取ります。水は使いません。
中骨に沿って3枚におろします。出刃包丁が必須です。
こんな感じにおろせました。
水受けのあるザルにたっぷりの塩で漬けていきます。
これを冷蔵庫で保存、水分をとります。
翌日以降、じゅうぶん水気が抜けたら塩を払います。
ここで、アミノ酸系調味料やニンニクなど、お好みの液で味付けをします。
ふたたび冷蔵庫で一晩寝かせ、液をじゅうぶんにしみ込ませます。
ザルから取り出して水切り器にかけ、グルグル回しタレを切ります。キッチンペーパーなどで拭いてもいいですが、タレを再利用したくてこうしています。
水受けとあわせて、これだけ回収できました。これでエビ餌を作ろうかと考えています。
水気がとれた状態。いい感じに浸かっていますね。
もう一度たっぷりの新しい塩で漬けこみます。今回はイカゴロ入りの塩を使用。
さらに置き、カチカチになったところで塩を払います。
冷凍焼けと乾燥を防ぐための片栗粉を、たっぷりとまぶします。
片栗粉のお陰で手もギトギトしません。
数本をまとめてラップで包み完成です。全行程4日間でした。
保存する場合は、冷凍保存袋に入れ冷凍します。※カチカチには凍りません。
あとは、釣行ごとに必要な本数を取り出し、状況に合わせてハサミを使い釣り場でカットし使用します。
乾燥や冷凍焼けを考えると、冷凍後3ヶ月くらいが保存の目安でしょうか。
サケ釣りだけでなく、根魚等にも使えますので、まとめて作っても無駄にはならないと思います。
サンマが豊漁の時代は、生サンマで作り置きしましたが、これからは冷凍サンマが主流でしょうね。
※簡易版として、以前紹介した「サンマ餌で指が汚れない方法!」も参考にしてください。ただし、ぶっ込みやエサ取りの多い場合は、今回紹介したもののほうが、硬くエサ持ちがいいので向いています。
これからも、譲り合いの精神で安全で楽しい釣りをしましょう!