神恵内村のシシャモナイという場所をご存じですか？神威岬側から来ると、西の河原トンネルを出てすぐ後方の岩場一帯で、神恵内方面からだと山側に2004年9月台風18号の高波の被害で移転した、昔の道の駅オスコイ！かもえない跡の駐車場から見える岬なのですぐわかると思います。
ここは岩場に囲まれ陸路では登山技術がなければ近寄れない場所で、奥には別名「天女の滝」と呼ばれるシシャモナイの滝があります。なぜここが怖い場所かというと、確かに急峻な岩場で過去にはロッククライミング中の事故などもあり、そういう意味で怖いのと、実はこの場所にまつわるもっと怖い話があるのです。
明治時代の教育者でもあり、アイヌの言語及び地誌研究者の永田方正が、明治初期の北海道をくまなく巡向調査し、アイヌの古老に聞きながら8年の歳月をかけて完成した、北海道地名集成最高の書といわれる「北海道蝦夷語地名解」には、シシャモナイの事が次のように記されています。
「此處二岩穴アリ悪夷棲息シ人肉ヲ食ヒシ處ナリト「アイヌ」云フ ケダシ日本人死シタル澤ト云フ義ナルベシト云フ」
ここに岩穴があり悪いアイヌが住んでいて人肉を食べた場所だ、とアイヌは語る。なぜなら日本人が死ぬ沢という意味だから、と言う。
拙い読解力で私なりに訳するとこんな感じです。
この場所で本当にそんな事があったのか？確かにこのエリアは賽の河原や観音堂があったり、異界の雰囲気に満ちており、不思議な体験もよく聞きます。自分もジュウボウ岬で一人夜釣りで夜明かしをした際に不思議な体験をしました。自分なりにまだ深い憶測はあるのですが、この場ではここまでにしておきます。
シシャモナイの岩場は、釣り場として一級の場所で、以前は磯渡しもされていたみたいです。数少ない情報として、やみいさんのブログがありましたので下に貼っておきます。それにしてもやみいさん、ずっと更新がありませんがどうしているんでしょう？ご存じの方がいたら教えてください。
シシャモナイの滝へロッククライミングで行きたいという方は、動画を貼っておきましたので参考にしてください。
シシャモナイ海岸のアプローチ アルパインクライミングへの字ハング、大スラブルートとりつきまで
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